【現代の名工による『日本刀』展】
こんにちは
美術画廊の高橋です😊
本日は、三種の神器のひとつとして、
古来より神聖なるものとして伝わる「お守り刀」のお話をいたします。
宮入小左衛門行平
脇差(付)黒漆塗脇差拵
宮入小左衛門行平
短刀(付)朱漆塗梅花皮鞘合口拵
刀剣は古来より三種の神器の神聖なるものとして伝わっており、御神宝として奉納する習慣も今日まで受け継がれています。
そのような敬神の慣習に加え、災いをなす魔性への恐れや自身の邪な心に対しても、刀剣には古来より「邪を払う霊力」があると信じられて来ました。
新生児が誕生した際に与える「お守り刀」は、まだ十分な力のない新生児を、悪霊・物の怪などの魔性から守り健やかな成長を願うものです。
また、『嫁ぐことへの決意や誠実さの象徴として「懐剣」を持参する』という習慣が古くから武家にはありました。
その習慣が近代以降に変化し、新たな人生を歩み始める花嫁を守るものとして「嫁入り短刀」を結婚式で胸元に差す習慣が生まれました。
宮入小左衛門行平
小柄小刀(付)黒漆塗千鳥蒔絵合口拵
現代では、成人、就職、退職などの節目に、新たな人生を共に歩んでいく「お守り刀」を所持する方が増えています。
このように刀剣は武器としてだけではなく、古来からの「お守り」としての役目を現代に受け継いでいます。
明日は、上山輝平(かみやま てるひら)先生がいらっしゃいます。
ぜひ画廊までお越しくださいませ🤗
場所:本館8階 美術第一画廊
会期:6/28(水)〜7/4(火)
時間:10時〜19時(最終日は16時閉廊)
お問合せ;052-264-3383