深まる経年と風格 「エクバターナ」
熟練の職人たちが生み出す
至上の革
異彩を放つその姿は、人の手業の限りを駆使してつくられた証。革は、genten25周年を記念して、フィレンツェの名門タンナー、バダラッシ・カルロ社に製作を依頼した完全オリジナルのバケッタレザー。25周年ということで、可能な限りの手仕事で仕上げたこの革が生まれました。
化学薬品をなるべく使用せず、時間と手間をかけてじっくりつくられたバケッタレザー。エクバターナの手業が光るのはここからです。熟練の職人たちが、工具を用いて、ひっかいたり、けずったり、こすったり。革一面に手削りで印影を施していきます。加工を施す職人の力加減の強弱によっても、出来た跡の深さや長さなどに違いが出てきます。
1枚1枚に手削りの加工を施した後、今度はそれを手染めしていきます。削られた跡の陰影が深まり、奥深い表情が生まれます。そしてここからもうひと手間。手染めをした後に残っている余分な染料をふきとっていくことで、スクラッチの跡に染料が染み込んでいき、アンティークの古材のような雰囲気を生み出します。こうして職人たちの手業によって生み出されたのが、今回使用している革です。
技術の進歩により、均一に大量に生産できる現代ですが、そんな中、手業の持っている魅力を深掘りしたのがエクバターナです。手業だからこそ生まれる、得も言われぬ存在感。同じ表情のものはふたつとありませんので、出会った革との一期一会をお楽しみください。
ディープエイジング
深い経年へのいざない
エクバターナの革は、その独特な手法による表面の陰影だけでなく、経年変化のしかたにも今までにはない深いこだわりを盛り込みました。
それは、砂塵にもまれたテラコッタのような、こすれた表面が少しずつ剝がれて、今までにない深い経年変化をお楽しみいただける“ディープエイジング”な革であること。
塗りのはがれた古い家具を、幾重にも手染めで補修したからこそ、深い味わいが増すかのように。スクラッチまわりはとくに手染めの濃淡を強調し、染み込む部位や引っかきが浮き出やすいよう染め出しました。ところどころ染まり切らないところもあり、それもまた革の景色に豊かな表情を与えてくれます。
また、革の部位や手染めの濃淡、使用頻度にもよりますが、バッグや財布の角、底面周辺、側面など擦れやすい場所から、染めがはがれて下地のレンガ色があらわれてきます。
これは、エクバターナの革の特性を踏まえ、敢えてはがれが起きやすい仕立てを用いたからでもあります。このこすれ、はがれが増えるほど、使うごとにアンティークの椅子やテーブルを彷彿とさせるような経年変化の深みを広げ、バッグ自身の豊かな表情を引き立ててくれるのです。
はがれた部位には、デリケートクリームなどをごく薄く塗り込み、なじませてあげてください。これを繰り返すことで、バッグ全体の色艶がさらに増してゆき、ヴィンテージの風格をまとうような深い経年=ディープエイジングの魅力へといざなってゆきます。
職人の手仕事が、
細部に端正な美しさを宿す
厚い革を、極太の糸で鎖縫いができるミシンはなく、職人が一針一針ていねいに刺しています。古い都市の遺跡を彷彿とさせるその装飾は、バッグの強度を高めるとともに、手仕事ならではの端正さ、やさしさも生み出しています。
オープントート中(コニャック)88,000円(税込)
左から、ファスナートート(コニャック)82,500円(税込)、ショルダーバッグ(ボーン)79,200円(税込)
左から、スマートフォンショルダー(コニャック)39,600円(税込)、コインケース(ボーン)22,000円(税込)
手仕事が生み出す経年と唯一無二の風格「エクバターナ」
ぜひ店頭でご覧くださいませ。
*生産数が少ない為、完売の場合はご容赦くださいませ。