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2026.04.13

“心が色づく瞬間”を届けたい!松坂屋ショーウィンドウの舞台裏

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“心が色づく瞬間”を届けたい!松坂屋ショーウィンドウの舞台裏

季節ごとにガラッと表情を変える、松坂屋のウィンドウディスプレイ。
思わず足を止めて見入ってしまったことはありませんか?

 

今回ご紹介するのは、VMD(ビジュアル ・マーチャンダイジング)担当の三宅ひなさんです!

 

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こんにちは、名古屋学院大学の「ももか」と「ゆな」です。

 

今回の取材では、三宅さんのお仕事への向き合い方や、ディスプレイの裏側について貴重なお話をたくさんうかがいました。

この記事を読んでくださったみなさまにも、ウィンドウディスプレイが生み出す空間の魅力や、そこに込められた想いを知っていただけたら嬉しいです!

 

 

空間で魅せる、VMDの世界

 

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───三宅さんのお仕事について、教えてください。

三宅さん:季節やプロモーション計画、商品情報に合わせて店頭の風景を変化させ、お客様の「心が色づく瞬間」を届けるお仕事です。

具体的には、時期ごとにディスプレイや装飾の計画・入れ替えを行い、思わず足を止めたくなる空間や、商品をより魅力的に感じていただける売り場作りを行っています。リアル店舗ならではの体験価値を高めることが、VMDの役割だと感じています。

 

 

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───この仕事に就きたいと思ったきっかけを教えてください。

三宅さん:もともと、季節を感じられたり、ワクワクするような百貨店のウィンドウディスプレイが好きでした。大学ではインスタレーションという、空間そのものを作品として演出する芸術を専攻していたのもあり、「こうした空間は誰が作っているのだろう?自分もやってみたい!」と思ったのが、この仕事に興味を持ったきっかけです。

さらにこの仕事に就きたいと強く思ったのは映画「クルエラ」を見たことでした。主人公がウィンドウディスプレイを大胆に変えていくシーンがとても印象に残り、そこから本格的に就職活動を始めました。

 

 

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───松坂屋にはディスプレイをする場所がたくさんあると思いますが、マネキンが着ている衣装はどのように選んでいるのですか?

 

三宅さん:純粋なディスプレイ箇所は14ヶ所あります。ウォールミュージアムも合わせると22ヶ所あります。

マネキンが着ている衣装は雑誌やコレクションなどからトレンド情報を収集しています。ほかには、ブランドさんがその時期に売り出したい商品と計画している装飾のイメージを照らし合わせて選ぶこともあります。ただ、こちらが展示したいと考えている商品の在庫があるとは限らないので、店内を歩きながら、実際に商品を見て決定する場合もあります。さまざまな情報を加味した上で、ディスプレイに最適な衣装を選んでいます。

 

 

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Photo by Kenji Aoki

 

実際に私たちも、店内を歩きながらそれぞれのディスプレイを見て、フロアごとにディスプレイの雰囲気が異なることを肌で感じました。それぞれのフロアに調和した目を引くディスプレイでありながら、全体としての統一感も保たれており、空間づくりの奥深さを実感しました。


───背景装飾も季節でガラッと変わっていくと思いますが、どのように決めて、どのようにデザインしているのでしょうか?


三宅さん:JAFCA(一般社団法人日本流行色協会)やPANTONEなどからトレンドカラーの情報を得て、季節のイベントや店舗のプロモーションに合ったカラーや装飾の方向性を決めています。名古屋店には「ウォールミュージアム」というアートの展示スペースがあり、展示するアーティストさんのテーマに合わせることもあります。 ただ、最終的に最も大切なのは、“商品をいかに魅力的に見せるか”ということです。私はまだ経験が浅いため、先輩方の知見をお借りしながら、名古屋店ならではの商品やトレンド、店舗に並ぶ商品なども考慮しつつ、「どのように表現すればより魅力的に感じてもらえるか」を意識しながらデザインを考えています。

 

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インタビュー中、三宅さんからJAFCAのサイトを少し見せていただきました!
最新のトレンドカラーを提供している組織があるなんて、今まで知りませんでした。
今後、流行りそうなカラーを一足先に知ることができ、とても興味深かったです。

 

 

試行錯誤の先にあるやりがい

 

──仕事をしていく上で、大変だったことはありますか?
三宅さん:去年のクリスマスシーズンの『廃棄紙でつくるホリデイ装飾』は特に大変でした。廃棄紙を活用した装飾に挑戦したのですが、「どの色の紙が、どのくらい廃棄になるのか分からない」「紙という素材で大きな空間をどう彩るのか」など不確定な要素が多く、ギリギリまで検証を重ねました。入れ替え当日に一部の装飾パーツが不足し、深夜に追加で作りながら設営をしたりもしました。

 

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2025年12月『廃棄紙でつくるホリデイ装飾』  Photo by Kenji Aoki 

 

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2026年3月『Bloom』  Photo by Kenji Aoki 

 

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2025年10月『MUSEUM GARDEN MATSUZAKAYA 2025』  Photo by Kenji Aoki 

 

 

───逆に、嬉しかったことはありますか?

三宅さん:嬉しかったことはいろいろありますが、やはり一番は、ディスプレイした商品をご購入いただけたときです。VMDは常に売り場に立っているわけではないため、お客様から直接感想を伺える機会はそう多くありません。

だからこそ、ブランドの方から「ディスプレイを見てお客様がご来店されました」「ディスプレイの商品が売れたので入れ替えをお願いします」といったご連絡をいただくと、空間作りを通して商品の魅力を伝えられたのだと実感でき、とても嬉しく思います。

 

 

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働くことについて、学生へアドバイスをお願いします。

 

三宅さん:「自分に何ができるか」よりも「自分は何をやりたいのか」を大切にすることが重要だと感じています。新入社員のころはできないことがあって当然なので、「できることだけ」で仕事を選んでしまうと、自分の可能性や成長の機会を狭めてしまうこともあります。私が選んだVMDの仕事も、特別な資格が必須というよりは現場で経験しながら実践的に技術を身につけているので、最終的には「この仕事をやりたい」という気持ちが一番大切だと思います。

やり方がまだ分からなくても、「こういうことをやってみたい」と発信していれば、周りが自然とサポートしてくれることも多いです。興味のあることに積極的に挑戦してほしいし、私自身もそうありたいと思っています。

また、仕事以外のコミュニティや趣味を持つことも大切だと感じています。そうした時間があることで、仕事ともいい距離感で向き合えるようになるなと感じています!

 

 

取材を終えて

 

お客様の心が色づく瞬間、商品の魅力を最大限引き出すディスプレイを作る三宅さんのお仕事に対する想いが強く感じられる時間でした!

試行錯誤を重ねながらも挑戦を楽しむ姿勢や日常でも感性を磨き続ける姿を見て、私たちも社会人になっても学び続け、何事も楽しめるような人でありたいと思いました。

三宅さん、このたびはお時間をいただき、ありがとうございました!

 

 


 

《今回のゲスト》

 

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松坂屋名古屋店

ビジュアルマーチャンダイジング担当
三宅ひなさん(中央)
趣味:絵を描くこと、旅行

ライター:名古屋学院大学 ももか ゆな

 

 


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