【人間国宝 井上萬二監修】瑠璃地釉下彩紫陽花図 花生
瑠璃地釉下彩紫陽花図 花生 税込330,000円
毎度ありがとうございます。
明治27年(1894年)創業、
佐賀県有田焼窯元の、深川製磁でございます。
【明治最高の有田焼の再現】
2018年、明治維新150年の節目の年、
陶磁器業界を賑わすニュースがありました。
人間国宝 井上萬二先生と、
深川製磁の職人が作り上げた大花瓶、
『染錦紫陽花瑠璃金雲地文様』(そめにしき
あじさいるりきんくもじもんよう)
の完成発表会です。
その出来栄えは、井上萬二先生が、
「奇跡ったいね。」と仰るほどでした。
今回ご紹介するのは、そのミニサイズです。
【人間国宝 井上萬二先生のご協力】
この花瓶の大きな特徴の一つは、
太く長い首です。
やきものに精通するものが見れば、
この長い首が真っ直ぐに立っていることが、
不思議でならないでしょう。
これをみなさまにご覧頂けるのも、
井上萬二先生のご協力のおかげです。
『白磁でない作品を見るのは初めて』
ご覧の通り、
この作品は、白磁の部分がありません。
白磁の人間国宝である井上萬二先生が、
「白磁でない自分の作品を見るのは初めて」
と仰っています。
重要無形文化財(人間国宝)
「白磁」保持者 井上萬二監修
瑠璃地釉下彩紫陽花図 花生
(るりじゆうかさいあじさいず はないけ)
税込330,000円 直径12cm 高17cm
紫陽花には霊力が宿っていると言われ、
古くは厄除けに使われたこともありました。
また、たくさんの花をつけることから、
「金運の上昇」「商売繁盛」「家族団欒」
の意味があると言われます。
【明治の伝統技法を踏襲】
花びらが立体的に見えるのは、泥漿(でいしょう)という伝統技法によるものです。
泥漿は、まず石を砕き、水を加え、陶土(絵の具)を作るところから始めます。
ただでさえひび割れやすい陶土を、細い筆先に付け、亀裂が入らないように、慎重に高さを出し、花びらの枠を描くのは至難の業です。
窯主の深川一太曰く、
「絵を描くにも30倍の労力がかかる」
とのこと。
【美しくリスクの高い技法、釉下彩に挑む】
花びらの枠の中は、釉下彩(ゆうかさい)で染め付けます。
釉下彩は、その時の気温や湿度によって、大きく色が変化するため、数ある染付技法の中でも、最も難しいと言われますが、成功した時の美しさは群を抜いています。
本作は、一か八かには賭けられないため、本番での焼成に備え、数えきれないほどの試験焼きを行いました。
関わった職人全ての魂がこもった本作品は、
明治有田焼の持つ瑞々しさや、力強さが、
凝縮されたものとなりました。
この作品を通して、
日本の美観である「自然の美しさ」を、
ご家庭で楽しんで頂けましたら幸いです。
この商品は、松坂屋名古屋店 本館6階
深川製磁コーナーにてご覧頂けます。
すぐにご用意できない場合は、ご予約を賜ります。お気軽にお尋ね下さいませ。
(制作には3ヶ月ほどお日にちを頂きます。)
ご来店を心よりお待ち申し上げます。
※商品価格は、2023年5月2日のものです。