その二十三 宣伝標語「生活と文化を結ぶ松坂屋」!
#松坂屋ヒストリア小話 その二十三
「生活と文化を結ぶ松坂屋」は70年前、賞金1万円で募集した宣伝標語の一等賞作品だった。
終戦後、1947年から1948年にかけての松坂屋は、各店舗の復旧が進み売上高も急速に回復しつつありました。この波に乗ってさらに飛躍的な発展を遂げるため、1948年(昭和23年)5月、松坂屋のイメージを象徴する宣伝標語を、一等賞金1万円で公募しました。多数の作品の中から一等に選ばれたのが「生活と文化を結ぶ松坂屋」で、半世紀以上にわたって松坂屋の宣伝広告、ポスター、テレビやラジオのコマーシャルなどで発信され、多くの方に親しまれる有名なキャッチフレーズとなりました。とりわけCBCラジオが昭和40年(1965年)にスタートしてから43年間、延べ15,261回放送した松坂屋提供の長寿番組「カトレヤミュージック」でも、毎回番組の最後にアナウンサーがこのフレーズを読み上げて終了するという構成が43年間、最終回まで続けられました。なお、この標語を考案されたのは、当時茨城県にお住まいの郡司様という男性で、標語の募集を当時の新聞広告で知り応募されました。今から70年前に松坂屋上野店で開催された賞金贈呈式でご本人に手渡された1万円の賞金袋の中には、当時の最高紙幣であった百円札が100枚入っていたということです。
【募集広告】宣伝標語(昭和23年6月)
宣伝標語「生活と文化を結ぶ松坂屋」(昭和24年1月)
CBCラジオ 「カトレアミュージック」(愛の広場)